2014年12月21日
HK416にDSG組込
今回はVFC HK416 に
アメリカ Siegetek Concepts社 SC GEN2 G1T3R1 Cyclone Dual-Sector Gear (DSG)を組み込んで行きます

新品箱出しデータはこちら

国内使用で初速90とありますが少し高めの数値です
今回の個体はギアノイズも非常に少なくホップも安定しており弾道も素直でノーマールでも充分使用出来る個体でしたが早速分解していきます
以前はマルイメカボックスにDSGの組込を紹介していますが今回はより煮詰めた組込を紹介していきます
マルイメカボックスにDSG組込はコチラ
http://tomimasubase.militaryblog.jp/e600732.html

早速分解していきます 2014年の1月製造なのでしょうか?
前回のVFC M4 は1409 と記載されていました

内部も非常に綺麗でした
グリス量も程ほどで気になる点があまりみつかりませんでした

バリや反り等もみられず作業がはかどります
まずピストンを変更するので採寸していきます
今回はSHSのピストンです
全長

SHS

VFC

横幅

SHS

VFC
横幅はほぼ同寸 全長が約1ミリSHSが長いですがピストンヘッド前面かたラックギア1枚目の長さが同寸なので問題ありません
VFCのメカボに社外ピストンを組み込む場合ロット等によりメカボ側のピストンレールが高く加工が必要になる場合があるのでしっかりとチェックします
マルイのピストンは肉厚なのでレールの高さを低くする加工が必要です
ガタがありすぎず少な過ぎずで調整します
DSG仕様なのでタッペットプレートはVFC純正品からマルイに交換します
このタペットプレートも加工が必要でプレート底面にあるスイッチスプリングにかぶさる様なウイングを綺麗に削ります
これをやらないとタペットが後退した時にスイッチスプリングに干渉して動作に支障がでます
タペットウイングはDSG加工しておきます
詳細は前回のDSGブログにて
タペットとピストンを組み込んで動きを確認します

パーツが到着するまで時間があったので普段はグリスの定着性が悪くなるのであまりやらないピストンレールを研磨しておきます
マルイのメカボの場合わりと表面処理が良いので面取りしかやりませんがVFCのメカボックスの場合表面がザラツキがあるので研磨した方が良いと思います

レールを研磨するとグリスがほぼとんでしまうのでピストン側のウイングがグリスを溜めておけるタイプを仕様します
Uの字型になっており多少でもグリスをキープ出来ます
ない場合はルーターで小さいグリスホールを作っておきます

ピストンラックギアを恒例のDSG加工しておきます
今回は前回と異なり若干ななめに削っています
短く削りすぎると1枚目ラックにかなりの負荷がかかるので長すぎず短すぎずで調整します
一番重要な加工です

軸受をきっちりと接着します
今回は8ミリのオルガステンレスを使用しています
DSGですが他のギアより若干シム調整幅が少ないのであまり肉厚すぎる軸受はおすすめしません

乾燥を遠赤を使用してしっかりと硬化させます

DSGを組み込む際にかなり強いスプリングを使用してサイクルが早くなるのでメカボの先端が割れやすくなるので必ず割れ防止加工をしておきます

そして組込んでいきます
ギアの1枚目のかかるスタート位置を細かく調整していきます
位置をしっかり調整しないとピスクラするので細か調整します
こちらが何もしない状態ピストンがやや前進気味で歯がかかった瞬間矢印方向に力がかかりピスクラしやすいです

こちらが調整後
ピストンをやや後退させてスタートの際にスムーズに力がかかります


今回はシリンダーヘッドにソルボセインを使用しています
DSGはメカボにかなりの負担がかかるので非常に割れやすくなるのでソルボセインを使用してなるべく負担をへらしてやります
消音効果もかなりあります
ソルボセインを使用する場合はハードタイプを使用してください
ソフトを使用するとあっと言う間にソルボが千切れます
あとはグリスアップして組み込みます

そして計測

初速を維持してサイクルがアップしました
今回はSHS等のギアと組み合わせてギア比が16.76:1で使用していますので前回の20.15:1はバッテリー満タン2セルリポで30発
今回は計測時バッテリーが半分程度だったので本来はもう少し早いと思います35発程度
モーターはEG1000 リポ2セルでモーター発熱もほぼありません
組込後約5000発程度使用して再度分解チェックしましたがまったく問題ありませんでした
非常にすばらしいギアです
最後に外装も若干カスタムして完了です

次回はこの416にデジタル化 FCU ブルガリア エアーソフトシステムズ ASCU GEN3を組み込みます
TOMIMASU BASE HP
tomimasu.amebaownd.com/
2014年10月31日
DSG(デュアルセクターギア)組み込み
今回はアメリカ Siegeteck Concepts社の
Cyclone DSG(デュアルセクターギア)シリーズ
をマルイスタンダードM4に組み込んでみました

〔データ〕
価格:セクターギア単体は$55
各ギアセットは$120
コッキング歯数 : 8枚×2
ギア比 : セットのベベル&スパーの組み合わせにより20.15:1、14.09:1、10.44:1の3種類
材質・製法・処理 : クロムモリブデン鋼(型番不明)・CNC切削・焼き入れ
(ガンジニア様のHPより)
デュアルセクターギア(DSG)は現在2種類あるようですがもうひとつはこちらのコピー品でカットオフカムやタペットカムの作りが悪く使えそうにないので今回は正規品を使いました
こちらのDSG入手が困難で今回ははるばる青森のガンジニア様から送っていただきました ありがとうございます
今回は20.15:1のトルクタイプを選択しました
まず感想は 「硬い!」

そして非常に綺麗な作りでおどろきました
各ギアとも圧入じゃなくきっちりと溶接されてます

カットオフカムもしっかりしています
間違いなく強度に問題はないと思います
ただこちらのDSGは表面処理や素材上きっちりグリスアップしていないとギアにダメージをあたえてしまうみたいなのでしっかりとグリスアップしてやって下さい
ちなみに私は駆動系にはワコーズのチェーンガードグリスを使用しています
私は仕事柄ワコーズをよく使うと言う事もありますがこちらのグリスは普通の電動ガン用の高粘度グリスとは比べ物にならない密着性がありまず飛び散る事がなく少量を適切な部分だけに塗布出来ます
それに抵抗も少ないのでかなり良いと思います
組み込む際に多少の加工が必要です
まずピストンの歯をピスクラ防止でカット調整していきます

まず通常通り後部から2枚目を完全にカット
そして3枚目をハーフ
4枚目を3分の一カットしてセクターギアを仮組みして調整します

ピストンはこんなかんじでOKです
そして今度はタペットプレートの加工です

タペットのウイングを11ミリにカットします
これをやらないと1回転でピストンを2度引く訳なので給弾できません
そしてこのDSGのベベルギアなんですが現在のロットは次世代やマルイHCシリーズタイプの形状になっているので普通の逆転防止ラッチは使用出来ませんので次世代用をつけるかベベルのみ通常の物を使います
今回私は仮組みと次世代系ラッチが手元になかったので通常の強化ベベルとラッチを使いました

このようにセクターに8枚の歯が2箇所についていて極端にセクターカットした状態になりますのでスプリングも通常のスプリングをそのまま使用する事はできません
しかしSC社から販売されているスプリングガイドスペーサー(SGS)かガンジニア様のG.A.W POMスペーサーを使用することで調整出来るようになっています

こんな感じです

そしていつも通りシム調整して各パーツを組み込みメカボックスを閉じれば完了ですがスプリングがかなり圧縮された状態ですのでメカボックスを閉じる際は充分注意してください
組み込み後初速を微調整し試射してみました
使用バッテリー リポ7.4V
モーター EG1000
DSG トルクタイプ 20.15:1
初速93前後 サイクル30
今回はサイクルを上げる為じゃなくセミのレスポンスアップを期待して組み込みましたが思ったよりサイクルが上がってしまいました
遅いよりは早い方が好きなので結果的に満足しています
セミのレスポンスはDTMを組み込んだ物も所有していますがやはり勝てない物のかなり近い物になりました
モーターの発熱量もハイスピギアにハイスピモーターを入れるよりかなり少なく燃費も良い様に感じました
今現在3000発程度試射しましたがまったく問題ありません
次回はP90に10.44:1のハイスピードタイプを組み込みハイサイクルカスタムをやってみます
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