2016年09月25日
マルイ MP5 デジタルトリガー ASCU2 GEN4+
だいぶ涼しくなりサバゲーシーズンになりましたね
そんなこんなでカスタムしております
今回は懐かしの名機といっても良いであろう 東京マルイ スタンダード MP5a4 を電子制御にカスタムします

ブルガリア airsoftsystems社 ASCU2 GEN4+
AIRSOFT SYSTEMS HP
今までかなりの数のFCU(ファイヤーコントロールユニット)を組込ましたが一番信頼性が高く壊れにく安心して使えるのがこの ASCU シリーズだと思います
過去のその他FCU組込の記事はコチラ 過去のFCU組込記事
今回は新しくなったGEN4+ 毎年アップデートされている様です
ASCUシリーズは他のFCUと異なりプリコッキング(ピストン後退保持)機能がありません
なのでノーマル状態に組み込んでもレスポンスは勿論良くなるものの劇的な変化はありません
以前は全てのメカボにDSG(デュアルセクターギア)を組み込んだ状態でASCUを組み込んでいたのでプリコックなしでも良かったのですが今回はDSGを使用しないでレスポンスを劇的に良くしてみます
選択肢は2つあります
1.スプリングやギア等すべてノーマルでフルストロークを11.1Vで作動させる
2.ハイスピードギアやカスタムスプリングを使用してなおかつ程ほどにセクターカットを行い7.4Vで作動させる
個人的に11.1Vで無理やり回すのは嫌いなので今回は2の方法を選択します
自分的にはMP5は固定ストックこそMP5だと思っております
新品箱出しからのカスタムになります

まずは初期診断

スタンダードにしては元気な感じです
そして1マグ撃ってバラシます
分解方法は割愛致します

何度みても新品メカボはいいです

内部は勿論綺麗ですが各所のグリスがなんだか放置劣化気味
今回は定番中の定番SHSの13:1を使用します
セクターは解放側のみ2枚カット

よく耳にする解放側を何枚カット引き始めを何枚とありますがカスタムする内容により異なるので状況にあわせて判断します
今回はレスポンスUPカスタムなのでよくあるハイサイのピスクラ予防の為のカット方法とは違います
そしてFCUとアナログスイッチでもかわります
従来のアナログスイッチの場合ピストン停止位置が不安定でカットを間違えると撃ち始めだけ弾ポロや弾道の不安定等があります
FCU ASCUの場合はデジタル制御でモーターブレーキがかかるので必ず同じ位置でセクターが停止するので非常に正確なセッティングが可能です
そして停止する位置がピストンを引き始めるギリギリで停止するのでセクターの引き始めをカットするとロックタイムが長くなり逆効果になるので今回は解放のみ2枚カットし解放タイミングを早めます
解放側のカット時に気を付けるのはノズルの閉鎖タイミングとピストン解放のバランスです
解放側を極端にカットするとバランスが崩れ初速低下等をおこします

本来2枚程度のカットなのであまり気にすることはありませんが確実に作動させる為タペットプレートを少し加工します
画像の様に2mm程プレートをカットしてノズル閉鎖を早めています
そしてシム調整等を行いASCUを組込ます
ASCUの場合2分割構造になっています

そして以前組み込んだGEN3 GEN3+ の記事にも書いていますが黄丸の黒い付属のカットオフレバーは使用しません
GEN4+になって改良されたのかと思いましたがやはりガタも多くカムの当たる部分の形状が悪くカットオフスイッチを跳ね上げる動作量が少なくたまに検出不良をおこします
なので毎回の事ですが純正のカットオフレバーを使用します
この際カットオフスプリングの付く部分は削り落としておきます
純正カットオフレバーだときっちりと作動します

カットオフレバーの動作確認をきっちりやってからFETが入った側を被せて組込みます
GEN3シリーズは配線が16Gぐらいの極太配線で取り回しに苦労しましたが今回のGEN4シリーズはマルイ純正配線程度の細い線です
いままで色々なFCUを組み込んだ結果FCUにはあまり高効率の配線材は不要だと思います
とくに唯一の国産FCUのDTMシリーズは特に配線交換はおすすめしません
以前も質問されたのですが
(ショップでDTMを組んでもらったのに作動が安定しないんですけどどうしてですか?)
その時もしかして一緒に配線も交換した?
(はい してもらいました)
それが原因です
くれぐれもノーマルにポン付が一番良いです
そんなわけで恒例のショートストローク加工をしておきます

以前のGEN3にはトリガーに付けるゴムが入っていましたがGEN4+は入っていません
ASCUは全てのスイッチが非常に丈夫なので金属のトリガーでガチガチ押しても大丈夫みたいですが私は怖いのでストロークを詰めるのとスイッチ保護の為薄いゴムを貼っています
あとトリガーが配線に若干干渉しそうな部分があるので削っておきます

あとはすべてのパーツを組み込むだけです

今回はセクカ2枚なのでバトンの100をしっかりと事前にヘタらせて組込ます
事前にヘタらす事できっちりとしたセッティングが可能ですし強めのバネでも全長が若干短くなるので組込時も楽です
巷ではバトンスプリングすぐヘタる バネ鳴りがすると聞きますがきちんとヘタらしバランス良く組めば全く問題ありません
組みこんだパーツ
SHS13;1ハイスピードギア セクターカット解放側2枚 ベベルのみマルイ
SHS フルメタルティース強化ピストン
ライラ ピストンヘッド
バトンスプリング100
ライラ スプリングガイド

ついでにHOPパッキンの気密漏れも防止しておきます
自分の場合シールテープは使用しません
理由は厚みが出る グリスの種類によっては溶ける 確実ではない
ですので以前より剥せるボンドを極少量バレル側に塗布して組込ます
剥す際はバレル側は弱めのシンナー系でとれます パッキン側は普通に手で綺麗に剥せます
この作業で初速が5程度上がった事例もあります
今回使用するモーターは 以前紹介させて頂いた LONEX A2 か サマコバと迷いましがサマコバをチョイス

画像はEG1000になっていますが新品モーターはきちんと慣らしをしてから組み込みます

あとはグリップを付けて仮組をして試射してデータをみてみます

使用するバッテリーは7.4V OPNO1の2250

なかなか良い結果が出ました
今回はレスポンスUPカスタムなのでサイクルは関係ありません
レスポンスは予想通りDSGと同等とはいかないものの非常にハイレスポンスになりました
フルストロークのASCUより断然キレが違います
すべて1発で出来上がると大変満足感があります
最後にセミ切れを良くするにはトルクギアを使いハイトルクモーターでまわすと聞きますが あくまでもフルストロークを今現在ではトルクの弱い部類に入るEG1000程度でまわす場合であり 最近の高性能モーターでまわす場合はフルストークではなくシリンダーの空気量を確保出来る範囲でセクターカットをしややショートストロークにして少し強めのバネを入れてやった方が格段にセミレスポンスがあがります
何も11.1Vの様な強いバッテリーで強引に回さなくても7.4Vですんなりと回ってくれます
今回の様なFCUを使用した場合はレスポンスUPの為のセクターカットは正解だと思います
そんな感じで次回はまたまた 次世代M4に デジタルトリガー DTM-N を組み込む になります
長文をご覧いただきありがとうございました


TOMIMASU BASE HP
https://tomimasu.amebaownd.com/
そんなこんなでカスタムしております
今回は懐かしの名機といっても良いであろう 東京マルイ スタンダード MP5a4 を電子制御にカスタムします

ブルガリア airsoftsystems社 ASCU2 GEN4+
AIRSOFT SYSTEMS HP
今までかなりの数のFCU(ファイヤーコントロールユニット)を組込ましたが一番信頼性が高く壊れにく安心して使えるのがこの ASCU シリーズだと思います
過去のその他FCU組込の記事はコチラ 過去のFCU組込記事
今回は新しくなったGEN4+ 毎年アップデートされている様です
ASCUシリーズは他のFCUと異なりプリコッキング(ピストン後退保持)機能がありません
なのでノーマル状態に組み込んでもレスポンスは勿論良くなるものの劇的な変化はありません
以前は全てのメカボにDSG(デュアルセクターギア)を組み込んだ状態でASCUを組み込んでいたのでプリコックなしでも良かったのですが今回はDSGを使用しないでレスポンスを劇的に良くしてみます
選択肢は2つあります
1.スプリングやギア等すべてノーマルでフルストロークを11.1Vで作動させる
2.ハイスピードギアやカスタムスプリングを使用してなおかつ程ほどにセクターカットを行い7.4Vで作動させる
個人的に11.1Vで無理やり回すのは嫌いなので今回は2の方法を選択します
自分的にはMP5は固定ストックこそMP5だと思っております
新品箱出しからのカスタムになります

まずは初期診断

スタンダードにしては元気な感じです
そして1マグ撃ってバラシます
分解方法は割愛致します

何度みても新品メカボはいいです

内部は勿論綺麗ですが各所のグリスがなんだか放置劣化気味
今回は定番中の定番SHSの13:1を使用します
セクターは解放側のみ2枚カット

よく耳にする解放側を何枚カット引き始めを何枚とありますがカスタムする内容により異なるので状況にあわせて判断します
今回はレスポンスUPカスタムなのでよくあるハイサイのピスクラ予防の為のカット方法とは違います
そしてFCUとアナログスイッチでもかわります
従来のアナログスイッチの場合ピストン停止位置が不安定でカットを間違えると撃ち始めだけ弾ポロや弾道の不安定等があります
FCU ASCUの場合はデジタル制御でモーターブレーキがかかるので必ず同じ位置でセクターが停止するので非常に正確なセッティングが可能です
そして停止する位置がピストンを引き始めるギリギリで停止するのでセクターの引き始めをカットするとロックタイムが長くなり逆効果になるので今回は解放のみ2枚カットし解放タイミングを早めます
解放側のカット時に気を付けるのはノズルの閉鎖タイミングとピストン解放のバランスです
解放側を極端にカットするとバランスが崩れ初速低下等をおこします

本来2枚程度のカットなのであまり気にすることはありませんが確実に作動させる為タペットプレートを少し加工します
画像の様に2mm程プレートをカットしてノズル閉鎖を早めています
そしてシム調整等を行いASCUを組込ます
ASCUの場合2分割構造になっています

そして以前組み込んだGEN3 GEN3+ の記事にも書いていますが黄丸の黒い付属のカットオフレバーは使用しません
GEN4+になって改良されたのかと思いましたがやはりガタも多くカムの当たる部分の形状が悪くカットオフスイッチを跳ね上げる動作量が少なくたまに検出不良をおこします
なので毎回の事ですが純正のカットオフレバーを使用します
この際カットオフスプリングの付く部分は削り落としておきます
純正カットオフレバーだときっちりと作動します

カットオフレバーの動作確認をきっちりやってからFETが入った側を被せて組込みます
GEN3シリーズは配線が16Gぐらいの極太配線で取り回しに苦労しましたが今回のGEN4シリーズはマルイ純正配線程度の細い線です
いままで色々なFCUを組み込んだ結果FCUにはあまり高効率の配線材は不要だと思います
とくに唯一の国産FCUのDTMシリーズは特に配線交換はおすすめしません
以前も質問されたのですが
(ショップでDTMを組んでもらったのに作動が安定しないんですけどどうしてですか?)
その時もしかして一緒に配線も交換した?
(はい してもらいました)
それが原因です
くれぐれもノーマルにポン付が一番良いです
そんなわけで恒例のショートストローク加工をしておきます

以前のGEN3にはトリガーに付けるゴムが入っていましたがGEN4+は入っていません
ASCUは全てのスイッチが非常に丈夫なので金属のトリガーでガチガチ押しても大丈夫みたいですが私は怖いのでストロークを詰めるのとスイッチ保護の為薄いゴムを貼っています
あとトリガーが配線に若干干渉しそうな部分があるので削っておきます

あとはすべてのパーツを組み込むだけです

今回はセクカ2枚なのでバトンの100をしっかりと事前にヘタらせて組込ます
事前にヘタらす事できっちりとしたセッティングが可能ですし強めのバネでも全長が若干短くなるので組込時も楽です
巷ではバトンスプリングすぐヘタる バネ鳴りがすると聞きますがきちんとヘタらしバランス良く組めば全く問題ありません
組みこんだパーツ
SHS13;1ハイスピードギア セクターカット解放側2枚 ベベルのみマルイ
SHS フルメタルティース強化ピストン
ライラ ピストンヘッド
バトンスプリング100
ライラ スプリングガイド

ついでにHOPパッキンの気密漏れも防止しておきます
自分の場合シールテープは使用しません
理由は厚みが出る グリスの種類によっては溶ける 確実ではない
ですので以前より剥せるボンドを極少量バレル側に塗布して組込ます
剥す際はバレル側は弱めのシンナー系でとれます パッキン側は普通に手で綺麗に剥せます
この作業で初速が5程度上がった事例もあります
今回使用するモーターは 以前紹介させて頂いた LONEX A2 か サマコバと迷いましがサマコバをチョイス

画像はEG1000になっていますが新品モーターはきちんと慣らしをしてから組み込みます

あとはグリップを付けて仮組をして試射してデータをみてみます

使用するバッテリーは7.4V OPNO1の2250

なかなか良い結果が出ました
今回はレスポンスUPカスタムなのでサイクルは関係ありません
レスポンスは予想通りDSGと同等とはいかないものの非常にハイレスポンスになりました
フルストロークのASCUより断然キレが違います
すべて1発で出来上がると大変満足感があります
最後にセミ切れを良くするにはトルクギアを使いハイトルクモーターでまわすと聞きますが あくまでもフルストロークを今現在ではトルクの弱い部類に入るEG1000程度でまわす場合であり 最近の高性能モーターでまわす場合はフルストークではなくシリンダーの空気量を確保出来る範囲でセクターカットをしややショートストロークにして少し強めのバネを入れてやった方が格段にセミレスポンスがあがります
何も11.1Vの様な強いバッテリーで強引に回さなくても7.4Vですんなりと回ってくれます
今回の様なFCUを使用した場合はレスポンスUPの為のセクターカットは正解だと思います
そんな感じで次回はまたまた 次世代M4に デジタルトリガー DTM-N を組み込む になります
長文をご覧いただきありがとうございました


TOMIMASU BASE HP
https://tomimasu.amebaownd.com/