2016年10月05日

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+





今回は依頼品の東京マルイ G3 HC をデジタル制御化していきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

新品箱出し状態からのカスタムになります

内容は初速UPとFCUを組み込んで電子制御化して超ハイレスポンス仕様に

マルイのHCシリーズをデジタル化する事が一番安上がりで作動も非常に安定しています

HCシリーズに組み込むFCUはASCUが一番です

過去何度かHCシリーズにDTMを組込ましたが作動が不安定で×です 

何度も言いますがDTMは内部がノーマル状態のみ使えます

DSGやセクカ仕様は間違いなくASCUかBTCシリーズをおすすめします

最近の国内メーカー?団体? 不知火の陽炎1型もスペックが非常に軟弱なのでノーマルオンリー

海外メーカー Jefftron  Processor unit - V2 も秒間25発までとこちらもノーマル仕様

マルイHCシリーズは一応ハイサイ仕様なのでカスタム状態として考えます




まずは初期診断

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

HCシリーズの平均的なデータです

このHCシリーズですが秒間25発と書いてありますが満タンのリポ2セルを使用しても毎回よくても24発止まりです・・・

この時はバッテリーが新品でストレージ充電で少なかったので22発でした





バラしていきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

黒いです

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

空けてみるとHCシリーズのお決まりでグリスは極少量

しかしノイズが多い訳ではありません

この辺はさすがマルイです







マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

アナログスイッチをASCUに交換します



マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

ASCUのスイッチ側を組み込んでセクターギアを入れてきちんとカットオフレバーがASCU側のスイッチを跳ね上げるかチェックします

毎回の事ですが付属のプラ製カットオフレバーを使うとガタが多くスイッチの跳ね上げ量が少ない場合があり過去何度か検出不良をおこしブザーがなり停止することがあったので今回も純正カットオフレバーを使用します

純正カットオフレバーを使ってもタイミング等はかわりません



続いてデジタルならではのショートストローク加工

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

ASCU GEN3はスイッチの当たりを優しくするのとクリアランス調整用にあてゴムが付属していましたがGEN4から入っていないので薄いゴム板をスイッチに貼っておきます

トリガースイッチはDTMと違い非常に強いのでそのままでも大丈夫ですが念のためあたりを優しくするため取り付けます

そしてショートストロークにする場合トリガー側だけプラ板等でつめてしまうとトリガーポジションが遠くおまけにトリガースプリングも一番弱い状態なので反発力も少なく連射しにくくまります

そこでトリガーを少し引いた状態でつめてやるとトリガースプリングにも適度なテンションがかかりトリガーポジションもやや後退した状態なので非常に連射しやすくなります

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

メカボ側にプラ板を接着してつめてやります

これはASCUの様にセフティーが電子式の場合可能でDTM-Nの様なセフティーがアナログ式の場合はセレクタープレートの加工が必要になります




続いてセレクタープレートですがG3の場合付属のセレクターが使えないので純正をそのまま使用します

組み込んだ後にセレクターポジションの調整が必要な場合があります

ケースバイケースなので割愛

今回のG3はセレクター加工あり

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

セレクタープレートですが●部分が純正状態でアナログスイッチを止めるネジが長く干渉しています

ASUC等のFCUを組み込んだ場合ネジが薄い基盤を固定するだけなのでネジが余計飛び出てプレートと干渉しセレクターの邪魔をする場合があるので飛び出たネジは削っておきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+


続いてタペットプレートも加工が必要です

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

説明書(英文)には記載されていませんがマルイ純正のタペットプレートの場合この突起を削っていないと組み込んだ後プレートとASCUのFET側の基盤と強く干渉して作動不良をおこし初速低下や給弾不良をおこします

かならず削り落としておきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+


メカボックスの上側にある配線を固定する突起も削りっておきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

GEN4はGEN3と異なり配線がかなり細いですがそのままでは少しキツイので念のため




後はグリスアップを行い配線を綺麗に処理して組み込みます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

今回使用したスプリングはアングスHC用でしっかりヘタらせてから組み込みます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+


ASCUやBTCはモーター組込時メカボ内の配線レイアウトが逆向きになるのでモーターも逆向きで組込してください

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

コネクターは必ずT型(ディーンズ)コネクターに交換してください

ノーマルの状態でも通常のミニコネクターは容量的にかなりきびしくそのままFCUや高トルクモーターを使用すると20発程度セミ連射しただけでミニコネクターを中心に配線がかなりの熱をもちます

それだけ抵抗になっており最悪コネクターが溶けて固着してしまいます

配線を高効率にかえてもコネクターを交換しないと意味がありません

以前配線を替えてもレンスポンスが良くならなかったのにT型コネクターにかえただけでレスポンスが飛躍的に向上した機種もありました

交換の際はハンダがイモハンダにならない様に溶着させます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

テフロン線の場合は+-の色分けも必ずしておきます

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+


仮組して作動チェック

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

ASCUはアクティブモータブレーキの為基本的に逆転防止ラッチを外す事が可能ですが今回はモーターがEG30000のままなのでトルクが弱くブレーキのかかりが弱くセクター停止後ニュルンと逆転し2発給弾がありましたのでラッチを入れました

スタンダードやSHS等のベベルギアの場合ラッチを入れると3点バーストが不安定になる場合がありますがHC用ベベルとASCUは非常に相性が良く3バーストも綺麗に作動します

3バーストの不具合の場合ベベルをHC用にしラッチを入れるかモーターをEG1000等の別の物に交換すると安定します



そしてMP5やG3の様な後方配線を無理やり前方配線にしてある機種は後方でミニコネクター接続してあります

FCU搭載の場合は特にコネクターを使用したくないので直配線します

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

G3の場合メカボを後方にスライドさせないといけないので少し配線を長めにしてスライド出来る様にします



そしてHOPまわりの気密とりを行ってから組込完成です

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

初速も程よく上がりサイクルも普通になりました

セミのレスポンスは前回の記事にも書きましたがDSGまでにはいかないものの超絶に近いハイレスポンスに仕上がりました


後は綺麗に磨き上げ納品して終わりです

マルイ G3HC デジタル化 ASCU GEN4+

最後に今回の依頼者さんははじめてのFCUでしたが想像以上のレスポンスに驚き 今のメイン次世代をサブにまわしデジタルG3をメインにされるそうです

1度デジタル化した物を使うと2度とアナログスイッチには戻れない

まさにそんな感じでした

長文を最後までありがとうございました


TOMIMASU BASE HP
tomimasu.amebaownd.com/







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Posted by ボブ隊長 TOMIMASU BASE  at 18:24 │Comments(0)ファイヤーコントロールユニット

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